❖昔は「心技体備わった先輩」と「環境」があったけど・・


2020.11.25 |投稿者:神内秀之介

 A IやI C Tの導入はゴールでも目標・目的でもありません。まして今現場で起こっている目の前の課題に対する解決策の優先順位の上位とは限りません。私自身も、本来であれば、介護福祉の現場にわざわざそんな道具などを導入する必要は、それほど必要はないとこれまで強く思っていました。

 ただ、本来の利用者や入居者などが介護サービスや福祉サービスを受けることによってもたらされる利益や私たち支援する側の専門性の発揮のためには、現在の様々な状況下では今後早急にA I・I C T の導入を検討せざるを得ないところまできていると思っています。

 特にこれまでのように、現場の環境がある程度人材が数として整っていて、新人や後輩スタッフを教育できるスキルの高い心技体が備わった先輩スタッフがいて、それを実施できる環境と時間があり、利用者や入居者が求めてくる介護福祉的ニーズがある程度一様であれば問題ないのかもしれません。

 ですがなかでも現在から近い将来、ならびに2040年を見据えたときに、介護福祉人材というよりは人員、「人」そのものの数が圧倒的に不足します。世の中全体の介護や福祉に求められる需要量に対する供給量が圧倒的に不足してしまうことが明白です。

 介護や福祉が必要とされる仕組みとしては、まずは家庭での必要性が発生し、家族や親戚、知人、近隣・地域の支援などで対応され、介護・福祉の需要が自助・互助などの供給で満たされていきます。そこから家庭・地域介護が難しくなると、また、なかには初めからそのような支援が難しい場合、状況に応じて訪問系や通所系、ときには短期の宿泊などの在宅サービスが導入され、在宅系の介護・福祉サービスにて需要が共助の供給で満たされていきます。

 その後、在宅での介護・福祉の需要量に対し供給量が不足してしまうと住まいの変更や入院入所などが検討され、居住系のサービスへの転居や病院への入院、福祉施設への入所で介護・福祉サービスの需要量に対し供給量を満たしていく構図になっていると思います。

今後明らかに、地域での需要と共有バランスが崩れていきます。時間的・環境的余裕がますます無くなります。


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