❖ICTの「いろはのい」
2020.11.06 |投稿者:神内秀之介
これから介護・福祉現場でAIやICTとうまくお付き合いしていくために、まずは基本的な用語に関する知識や、AIやICTの活用を支 えている技術について少しづつ説明していきます。
みなさんの中にはすでにICT等に精通している方もいると思いますが、介護業界の大半を占めると思われる「デジタルアレルギー」の方を想定し、基本的な言葉も注釈を入れ、かなりかみくだいて説明します。
まずは、「クラウド」です。この言葉はもうすでにみなさんの耳に慣れているかもしれませんね。自分の持っているスマートフォンやタブレット、パソコンなどで撮った写真や作成したデ ータなどを保存するときに、そのままそのスマートフォンなどの本体の記録媒体に保存することなく、インターネットに接続して、インターネット上の所定の場所に保存する使い方をしているかもしれません。
これから介護・福祉の現場で、生産性向上や効率化、人材不足や科学的介護の実践に取り組むためには、現在現場でアナログ対応をしているものを、いかに可能な限りデジタル化できるかが鍵となってきます。あらゆる記録類はもとよりオペレーション(業務管理や運営方法、事務 管理)も含めてデジタル化の工夫が必要となります。
デジタル化と聞くと、それだけでなんとなく冷たい感じや嫌悪感を抱く方もいるかもしれません。まして、人と人とが直接触れ合い、支えるこの業界にあっては、抵抗を感じてしまうことも少なくないと思います。ですが、これまで潤沢にいた人材や時間が限られてくる近い将来に 向けて避けては通れない道なのです。