❖苦手意識と言い訳はいつまで通用するのか。
2020.12.10 |投稿者:神内秀之介
今回は前回・前々回のブログから引き続き、A I・I C T導入の阻害要因や普及しない理由の中から「I C Tリテラシーが低い」、「現場の業務が、煩雑」であることについて、さらに深掘りし説明していきたいと思います。
前回、事業所規模が小さいため、費用の捻出に助成金や補助金・共同開発やモデル事業活用などへの情報アンテナをはりましょうとお伝えしましたが、アンテナ繋がりで言うと、そもそも苦手意識からアンテナを高く張っていないI C Tリテラシーが低いことも導入の阻害要因となっています。
まず、利用者や入居者などがやはり若い世代と比較するとI C Tリテラシーが高いとは言えません。また、サービス提供する側も構成年齢が上昇しており事業所の1割から2割以上が60歳前後というところも珍しくありません。
しかし、今後を担う若者たちはどんどんA I・I C Tを日常でも使いこなし生活の一部になっており、当然仕事にも活用したいと考えています。デジアルネイティブの台頭はすでに始まっています。
また団塊の世代もスマートフォンはもちろんP Cやインターネットも日常です。近く団塊の世代が利用者・入居者の中心になることを考えると、I C T導入・活用は待ったなしの状況で「できない・わからない・つかえない」の言い訳は聞きません。
そして、I C T導入の障壁となる事情に現場の業務が煩雑ということがあげられます。これはI C T導入以前ということも言えますが、以前お伝えしたように共通言語が無い上に業務の整理ができていないことや、様々な計画が実際の業務と連動していない、乖離している、それぞれの専門職の計画同士の整合性がないなど、事業所・施設にとっては一番の課題となっているところもあります。
まずは、こちらを整理してからというところもありますが、相当な労作を強いられます。そのような施設・事業所は寧ろA I・I C T導入をきっかけにワークフロー改革を進めた方が良いかもしれません。