福祉サービス第三者評価ガイドラインを活用した介護事業経営~公正かつ透明性の高い適正な経営が組織の信頼を支える~


2025.08.22 |投稿者:神内秀之介

介護事業を持続可能に発展させるためには、公正で透明性の高い経営・運営が必要不可欠です。福祉サービス第三者評価ガイドラインの「Ⅱ-3-(1)-②」では、適正な経営と運営を実現するための取り組みを求めています。
公正さと透明性を重視する施設運営は、利用者やその家族、さらには地域社会からの信頼を獲得し続けるために重要な柱です。それでは、どのようにこれを実現し、施設全体の力を底上げすることができるのでしょうか?

  1. 公正な運営は「利用者・職員・地域への責任」
    公正な経営とは、一部の利益を優先したり、不明瞭な運営を行わず、全ての関係者にとって納得感のある判断と対応をすることです。例えば、施設予算の公平な配分や、職員間の平等な待遇を保つことが、具体的な取り組みの一例です。
    利用者や職員、そして地域社会に対して「施設は公平で公正な運営を行っている」というメッセージが伝われば、信頼感が強まり、施設の利用や職員の定着率にも良い影響を与えます。
  2. 透明性の確保が信頼を築く
    透明性の高い経営は、外部から見ても「何をしている施設なのかが分かる」という安心感を与えます。具体的には、以下の取り組みが透明性の確保につながります:
    • 収支報告の公開:施設の収支状況を要約した資料を利用者や関係者に提示する。
    • 事業内容の公開:施設がどのようなサービスを提供しているのかを、ホームページやパンフレットで明確に伝える。
    • 意見受付窓口の整備:利用者や家族からの意見を受け付け、改善につなげる仕組みを設ける。
    透明性を重視する姿勢は、「この施設は信頼できる」と思ってもらう重要な要素となります。
  3. 公正かつ透明性を保つための仕組み作り
    単に運営方針を掲げるだけではなく、それを具体的な仕組みに落とし込むことがポイントです。以下の仕組みを取り入れることで、公正かつ透明性の高い経営が実現できます:
    • 内部監査の実施:運営状況を定期的にチェックし、問題があれば改善するプロセスを明確化。
    • 外部との連携:会計や経営に関する専門家によるアドバイスを受ける体制を整える。
    • 倫理基準の策定:列挙された行動指針を職員全員で共有し、日常業務に取り入れる。
    これらの仕組みを整えることで、不透明さや不公平感を解消し、組織全体の信頼性を高めることが可能です。
  4. 公正な運営を支える「職員の参加意識」
    施設運営は職員全員の参加が不可欠であり、自分たちも経営の一翼を担っているという意識を持ってもらうことが非常に重要です。そのためには、職員が参加できる機会を作ることが欠かせません。
    例えば、定期的な職員会議で経営に関する情報共有を行い、施設の現状を知ってもらうだけでなく、改善案や意見を積極的に募る場を提供すると良いでしょう。職員の一体感が高まれば、経営や運営の質も自然と向上していきます。

朝10分でできること
毎朝の10分を活用して、公正かつ透明性の高い経営を実現するための基盤作りを進めることが可能です。例えば:
• 直近の収支や運営状況を職員に簡潔に説明する。
• 職員や利用者が感じている改善点をヒアリングする時間を設ける。
• 透明性を進めるための進捗状況や成果をチームで共有する。
これら小さな行動の積み重ねが、施設全体の改善と信頼構築につながります。

まとめ
公正で透明性の高い経営・運営は、利用者やその家族、地域社会が施設を信頼し、安心して依頼できる大きな要素です。そのためには、経営者や管理職だけでなく、すべての職員が積極的に取り組む意識を持つことが重要です。
「公平でオープンな運営が信頼を作る」。この基本を念頭に置きながら、朝の10分を活用して今日から取り組みをスタートし、より良い施設経営を目指してみませんか?

#福祉サービス第三者評価を広げたい


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