73.ボランティアとの協働事例


2025.07.10 |投稿者:神内秀之介

「地域の力を活かすケアマネジメント」

こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん!
利用者さんを支えるために、訪問介護やデイサービスなどの介護保険サービスを活用するのはもちろんのこと、地域に根付いた「ボランティア活動」も大きな力になることをご存じですか?

ボランティアは、利用者さんの生活に新しい風を吹き込み、社会とのつながりを取り戻すための重要な存在です。また、ケアマネージャーにとっても、地域の力を活用することで、より包括的なケアプランを提供することができます。

今回は、「ボランティアとの協働事例」をテーマに、ケアマネジメントでどのようにボランティアの力を活かせるのか、そしてその具体的なエピソードをご紹介します。地域の力を活かすヒントを一緒に考えていきましょう!


1. ボランティアがケアマネジメントに与える影響

ボランティア活動は、利用者さんや家族を支えるだけでなく、ケアマネージャーの仕事をより豊かにする大きな力を持っています。


① 利用者さんの社会参加を促進する

  • ボランティアが関わることで、利用者さんが地域の活動に参加しやすくなり、孤立を防ぐことができます。

② 介護保険サービスでは補えない支援を提供

  • ボランティアは、介護保険サービスの枠を超えた柔軟なサポートを行うことができます。
  • :買い物の付き添い、趣味活動の支援、話し相手など。

③ 地域とのつながりを深める

  • ボランティアとの協働を通じて、利用者さんと地域がつながるきっかけを作ることができます。また、地域全体で支え合う仕組みづくりにもつながります。

2. ボランティアとの協働を進めるためのポイント

ボランティアとの協働をスムーズに進めるためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。


① 地域のボランティア団体を知る

  • 地域には多種多様なボランティア団体が存在します。まずは、自分の担当エリアでどのような団体が活動しているのかを調べてみましょう。
  • 調べ方の例
    • 地域包括支援センターや社会福祉協議会に問い合わせる。
    • 自治体のホームページやボランティアセンターを活用する。

② ボランティアの特徴を理解する

  • 各ボランティア団体には得意分野があります(例:高齢者の話し相手、地域イベントの運営支援)。利用者さんのニーズに合ったボランティアを見つけることが大切です。

③ 利用者さんや家族の希望を聞く

  • ボランティア活動を提案する前に、利用者さんや家族の希望や不安をしっかりと聞きましょう。「どんなサポートを求めているのか」を明確にすることで、ボランティアとの協働がスムーズになります。

④ 課題を共有し、一緒に解決方法を考える

  • ボランティアとの連携を成功させるためには、「利用者さんの目標」や「期待される役割」を共有することが重要です。具体的な依頼内容を伝えることで、双方が納得できる協働が実現します。

⑤ 定期的にフィードバックを行う

  • ボランティア活動が利用者さんにどのような影響を与えているかを共有し、感謝の言葉を伝えることを忘れずに!これにより、協働関係がより良いものになります。

3. 実践例:ボランティアとの協働が利用者さんを支えた話


エピソード:生きがいを取り戻した70代男性Tさん

  • 背景
    一人暮らしのTさん(70代男性)は、外出も少なく、趣味だった囲碁もやめてしまい、家でテレビを見て過ごす日々が続いていました。「何か新しいことを始めたい」という気持ちはあるものの、きっかけを見つけられずにいました。
  • ケアマネの取り組み
    • 地域のボランティア団体をリサーチ
      地域包括支援センターを通じて、囲碁サークルを運営するボランティア団体があることを知る。
    • Tさんに提案
      Tさんに囲碁サークルの存在を伝え、「まずは見学から始めてみませんか?」と提案。
    • ボランティアと協力
      ボランティア団体にTさんの事情を説明し、初めて参加する際のフォローをお願いしました。
  • 結果
    Tさんは囲碁サークルに通い始め、新しい友人を作ることができました。以前のように囲碁を楽しむだけでなく、「週に一度外出する楽しみができた」と笑顔を見せるようになりました。

4. 新人ケアマネへのエール:ボランティアとの協働を楽しもう!


① 地域の力を信じる

  • ボランティアは、地域の中で利用者さんを支える大切な存在です。地域には、ケアマネ一人では見つけられない「力」がたくさんあります!

② 遠慮せず相談しよう

  • ボランティアに相談する際は、「こんなことお願いしていいのかな?」と遠慮せず、利用者さんの希望を正直に共有してみましょう。

③ 小さな成功体験を積み重ねる

  • 最初は小さな活動から始めて、利用者さんとボランティアとの信頼関係を築いていきましょう。

5. 今日のまとめ:ボランティアとの協働で広がるケアマネジメント

  • ボランティアは、利用者さんの生活に新しい可能性をもたらす力強いパートナー。
  • 地域のボランティア団体をリサーチし、利用者さんのニーズに合った提案をしよう。
  • 課題を共有し、利用者さん・家族・ボランティアで一緒に解決策を考える。
  • 協力し合いながら、利用者さんの「その人らしい生活」を実現しよう!

最後にひとこと!

「ボランティアは、地域の温かさを利用者さんに届ける架け橋になる。」

新人ケアマネージャーの皆さん、ボランティアとの協働は、利用者さんの生活に新しい風を吹き込むだけでなく、あなたのケアマネジメント力をさらに高めるきっかけにもなります。地域の力を信じ、自分一人で抱え込まず、みんなと一緒に利用者さんを支えていきましょう!一緒に「笑顔を生むケア」を作り上げていきましょう!

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