❖介護現場で想定される AIの役割
2020.11.16 |投稿者:神内秀之介
これから介護福祉現場でA IやICTとうまくお付き合いしていくために、まずは基本的な用語に関する知識や、AI やICTの活用を支えている技術について説明していきます。
まずは、肝である「AI」です。AIは「アーティフィシャルインテリジェンス(Artificial Intelligence)」の略で日本語では人工知能と訳されますが、明確な定義付けがされていないのが一般的です。さまざまな文脈、意味合いで使われているのが現状です。
多様な方法(センサなどから自動収集)でたくさん集められたデー タは宝の山となりますが、せっかくデータを大量に収集できたとしても、それらのデータ を現場の課題解決などに活用できなければ何もなりません。分析して、業務に生かしてこそ集めたデータが初めて宝となります。その大 量のデータ分析に必要となる技術がAIです。 大量のデータ処理ですからアナログでの手計算は論外ですが、ワードの校閲やエクセル関数を活用しても到底及びません。そこで、データ から知恵や新しい課題解決のヒントなどを生み出すツールとしてAIを用います。
「ニューラルネットワーク」という、人間の脳細胞のネットワークを模した処理手順で、既存データとの関係性をもとにデータに強弱をつけることで、効率よく学習することができま す。AI自らがデータを学習し、自律的に答えを導き出す「ディープラーニング」が発達するなど、AIの応用範囲はますます広がっていま す。 具体的には、下の表のような場面での活用が広がっており、その技術が私 たち介護福祉現場に活用できると期待できます。