福祉サービス第三者評価ガイドラインを活用した介護事業経営~利用者満足度を高める仕組みづくりで信頼を築く~


2025.08.30 |投稿者:神内秀之介

介護現場におけるサービスの質を向上させるうえで、利用者の満足度を向上させることは非常に重要な要素です。福祉サービス第三者評価ガイドラインの「Ⅲ-1-(3)-①」では、利用者満足の向上を目的とした仕組みを整備し、実際に取り組むことの重要性が強調されています。
利用者やその家族が「ここを選んでよかった」と思える施設運営を実現するためには、具体的にどのような仕組みを整え、どのように実践すれば良いのでしょうか?

  1. 利用者満足度向上の重要性
    利用者満足度が高まると、施設運営には以下のようなプラスの連鎖が生まれます:
    • 利用者の継続率が向上:満足している利用者は、施設を信頼し、継続利用に繋がります。
    • 利用者や家族からの紹介が増える:口コミや評価が良くなることで、新たな利用希望者が増加。
    • 職員の意欲・モチベーション向上:利用者の笑顔や感謝の言葉は、職員の働き甲斐や満足感に繋がります。
    満足度向上は、利用者だけでなく職員や経営状況にも大きな好影響を及ぼします。
  2. 利用者満足向上のために必要な「仕組み」
    利用者の満足度を高めるためには、計画的な仕組みづくりが必要です。以下のポイントを押さえた仕組みを整え、運営に取り入れましょう:
    ① 定期的なアンケート調査
    利用者やその家族に対し、定期的にアンケートを実施。サービスへの評価や改善ポイントを集める。
    • 回答しやすいよう、無記名で行う。
    • 質問内容にも工夫を加え、「自由記述欄」を多めに設けることで、忌憚のない意見を収集可能。
    ② 利用者の声を反映する仕組み
    集めた意見をもとに小さな改善を繰り返し、利用者の要望や期待に応える仕組みを作る。
    • 改善した内容は「あの意見を活かしました」と具体的に利用者に報告。
    ③ 満足度向上担当者の配置
    担当スタッフを設け、利用者の困りごとや意見を受け付ける窓口とする。そして定期的にスタッフ間で共有する。
    ④ 職員教育と意識向上
    職員に「利用者目線」の対応が重要であることを教育の一環として根付かせる。
    • 実際の利用者エピソードを題材にした研修などが効果的。
  3. 利用者満足を実感できる取り組み事例
    以下の具体的な取り組みを導入することで、利用者満足向上を目指すことが可能です:
    ① 受け入れ時の「ウェルカム体制」
    新しい利用者に対して、職員全員で暖かく迎える体制を整える。
    • 名前を早めに覚え、入所初日に「ご一緒できるのを楽しみにしていました」と一言添えるだけでも印象アップに。
    ② 個別ケアの強化
    • 利用者一人ひとりの趣味や好みを把握し、それに合わせたケアやレクリエーションを提案。
    • 食事では、味付けや盛り付けに利用者のリクエストを反映する。
    ③ 感謝や努力を可視化する
    • 利用者から寄せられた「ありがとう」のカードやエピソードを職員と共有。
    • 満足度調査で改善が成果に結びついた箇所を報告する。
  4. 小さな変化の積み重ねが大きな成果に
    満足度向上は、派手な改革ではなく、小さな取り組みの積み重ねが肝心です。日々の業務からもアイデアを拾えるよう、職員間でこまめに共有しましょう。
    例:
    • 朝の挨拶に笑顔を加えるだけで、「雰囲気が良い」と感じられる要素になる。
    • 施設見学者には「施設の一押しポイント」を分かりやすく説明し、信頼感を与える。
    日常の些細な行動が、利用者満足に直結するのです。

朝10分でできること
忙しい日々の中でも、朝の10分を活用して利用者満足度向上のためにできることがあります。例えば:
• 前日の利用者の声を共有:良い事例や改善点を手短に報告し合う。
• 今日から試したい「ひと工夫」を提案:小さな接客アイデアを職員同士で出し合う。
• 利用者の表情に注目:「笑顔を増やすために、まず何ができるか」を共有して行動に移す。
こうした積み重ねが、利用者満足向上の文化を作り出します。

まとめ
利用者満足の向上は、施設運営の質を高め、利用者はもちろん職員や地域社会にとってもプラスの連鎖を生み出します。それには仕組みの整備と、日々の小さな取り組みが重要です。
「利用者の笑顔が私たちの喜び」。この思いを胸に、朝の10分から利用者満足度向上のための第一歩を踏み出してみませんか?今日の小さな行動が、大きな成果へと繋がります。

#福祉サービス第三者評価を広げたい


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