142.チームリーダーとしての信頼を築く方法


2025.08.23 |投稿者:神内秀之介

介護の現場において、ミドルマネジャーであるあなたが担う役割は、まさにチーム全体をつなぎ、支える橋渡しのような存在です。日々多忙な現場でスタッフ一人ひとりがベストを尽くすためには、まずリーダーであるあなた自身が「信頼できる存在」としてチームに立つことが求められます。信頼は、ただ役職や立場から自動的に生まれるものではありません。それは丁寧に築き上げるものであり、「言葉と行動の一致」や「相手への理解」といった日常の積み重ねによって培われるものです。
ここでは、介護現場のチームリーダーとして信頼を築くための5つのポイントについて考えてみましょう。それは、ただ優れた管理者としてではなく、「共に働く仲間」として信頼を得られる道でもあります。

  1. 自分の「誠実さ」を行動で示す
    信頼を築く最初のステップは、「言葉と行動を一致させる」ことです。口先だけの約束になったり、その場しのぎの対応になったりすると、どれだけ上手な言葉を使っても信頼は損なわれてしまいます。
    たとえば、スタッフから「忙しすぎて休憩が取れない」という相談を受けた際、「分かりました」と答えるだけでなく、実際に自分が現場の状況を見に行き、具体的な改善策を講じる姿を見せること。こうした小さな行動の一貫性が、「この人は誠実で、行動してくれる」という信頼感を育てます。
  2. 部下を「最後まで支える」覚悟を持つ
    信頼は「この人は自分たちを見捨てない」という安心感から生まれるものです。どんなにミスがあったり、不安や問題が起きたりしても、チームのリーダーとして「あなたに責任を押し付けたりしない」「一緒に解決しよう」という姿勢を示すことが重要です。
    たとえば、スタッフがミスをしてしまった時、そこで指摘にとどまらず、「どうしてミスが起こってしまったのかを一緒に振り返り、次はどうすれば良いか考えよう」と寄り添う。それによって部下は、「自分は守られている」という安心感を持ち、働きやすい環境が生まれます。
  3. チームの話を「聞く力」を磨く
    リーダーとして信頼を築くためには、指示を出すよりもまず、「話を聞く力」を磨くことが必要です。スタッフが抱えている思いや悩み、現場での課題に真摯に耳を傾ける姿勢が、信頼関係の基盤を作ります。
    たとえば、「どんな些細なことでもいいから、最近どう感じているか教えてほしい」といった質問を投げかけることで、スタッフが安心して話せる場を提供する。真剣に耳を傾けることで、「いつでも安心して相談できる」とスタッフは感じるようになります。信頼は、「上司が話を聞いてくれる」という実感からも芽生えるのです。
  4. 自分も「失敗を共有する」
    完璧なリーダーを演じる必要はありません。むしろ、過去の失敗や葛藤を隠さずに共有することで、部下はあなたに親近感や共感を抱き、「この人も自分と同じように悩んだことがある」と感じられるようになります。
    たとえば、「自分も昔、似たような場面でうまくいかず悩んだことがあってね」と、過去の経験を話すこと。それが、ただ指導する存在ではなく「同じ立場で学び合える仲間」としての信頼感を強めるのです。
  5. 成功や貢献を「きちんと評価する」
    スタッフの努力や成功を見過ごさず、正しく評価し、感謝の言葉を伝えることも信頼を深める要素です。「やって当たり前」ではなく、「やってくれてありがとう」という言葉が、チームの士気を高める大きなポイントになります。
    たとえば、「先日の会議準備、本当に助かったよ。あのアイデアがあったおかげで会議がスムーズに進んだよ」と、具体的な貢献を示しながら感謝を伝えること。それがスタッフの自信につながり、「また頑張りたい」と思わせる原動力となります。

まとめ
チームリーダーとして信頼を築くためには、「誠実さを行動で示す」「スタッフを支える覚悟を持つ」「耳を傾ける姿勢を崩さない」「自分の経験を共有する」「努力や成功に感謝する」という5つのポイントを意識することが求められます。それは、職場全体の安心感を育て、一人ひとりの働きがいを引き出すための土台でもあります。


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