福祉サービス第三者評価ガイドラインを活用した介護事業経営~中・長期的なビジョンを描き、未来を切り拓く計画づくり~


2025.08.04 |投稿者:神内秀之介

介護事業を成功に導くためには、目の前の課題に対応するだけでなく、中・長期的なビジョンを明確にし、それに基づいた計画を策定することが重要です。福祉サービス第三者評価ガイドラインの「Ⅰ-3-(1)-①」では、このビジョンと計画の重要性が強調されています。
では、中・長期的なビジョンを持つことが、介護事業経営にどのような影響を与えるのでしょうか?

  1. ビジョンは「未来への羅針盤」
    中・長期的なビジョンは、組織全体が目指すべき方向性を示す羅針盤のようなものです。ビジョンが明確であれば、職員一人ひとりが日々の業務の中で「何のために働いているのか」を理解し、モチベーションを高めることができます。
    例えば、「地域包括ケアの中心となる施設を目指す」というビジョンを掲げることで、職員は地域との連携や利用者支援の重要性を意識しながら業務に取り組むことができます。
  2. 計画は「夢を現実にする道筋」
    ビジョンを描くだけでは、それは単なる夢に過ぎません。具体的な計画を策定することで、ビジョンを現実にする道筋が見えてきます。
    計画を策定する際には、以下のポイントを押さえることが重要です:
    • 目標を具体的に設定する(例:3年以内に利用者満足度を90%以上に向上)
    • 期限を明確にする(例:2025年までに新サービスを導入)
    • リソースを把握する(例:必要な人材や予算を明確化)
    これにより、ビジョンが実現可能なものとなり、組織全体で取り組むべき課題が明確になります。
  3. ビジョンと計画がもたらす「一体感」と「成長」
    中・長期的なビジョンと計画を共有することで、組織全体に一体感が生まれます。職員が同じ目標に向かって協力し合うことで、組織の成長が加速します。
    さらに、計画の進捗を定期的に確認し、必要に応じて修正を加えることで、柔軟かつ持続可能な経営が可能になります。

朝10分でできること
忙しい日々の中でも、朝の10分を活用してビジョンと計画を確認・共有する習慣を取り入れましょう。例えば、以下のような取り組みが効果的です:
• ビジョンに基づいた成功事例を共有する
• 計画の進捗状況を簡単に振り返る
• 職員からの意見やアイデアを募る時間を設ける
これらの小さな行動が、ビジョン実現への大きな一歩となります。

まとめ
中・長期的なビジョンを明確にし、それに基づいた計画を策定することは、介護事業経営の未来を切り拓く鍵です。ミドルマネジャーやトップマネジャーとして、このプロセスを日々の業務に取り入れることで、組織全体の成長を促すことができます。
「ビジョンは羅針盤、計画は道筋」。この言葉を胸に、朝の10分を活用して、今日から未来への一歩を踏み出してみませんか?


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