72.福祉施設との連携の仕方
2025.07.09 |投稿者:神内秀之介
「良い連携が、利用者さんのより良い生活を支える」
こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん!
ケアマネージャーとしての仕事の一つに、福祉施設との連携がありますよね。福祉施設は、利用者さんの生活を支える大切なリソースですが、「いつ、どうやって施設と連携をすればいいのかわからない…」と悩むこともあるのではないでしょうか?
実は、福祉施設との良好な関係を築くことで、利用者さんに提供できるケアの幅が一気に広がります。そして、それは施設側にとっても、ケアマネージャーであるあなたにとっても大きなメリットをもたらすのです。
今回は、「福祉施設との連携の仕方」をテーマに、円滑なコミュニケーションのコツや、連携を深める方法についてお話しします。利用者さんのより良い生活を支えるためのヒントを一緒に見つけていきましょう!
1. なぜ福祉施設との連携が重要なのか?
福祉施設との連携が求められる理由は、利用者さんの生活を包括的に支えるためです。施設と力を合わせることで、より質の高いケアを提供できるようになります。
① 利用者さんの生活を多方面から支える
- 福祉施設は、リハビリ、食事、健康管理、日中活動など、多岐にわたるサービスを提供しています。施設とケアマネが協力することで、利用者さんの生活全体を支えることが可能になります。
② 専門的なサポートを活用できる
- 福祉施設のスタッフは、それぞれが専門的な知識とスキルを持っています。リハビリ専門職、看護師、介護士などとの連携によって、利用者さんにより適切なケアを提供することができます。
③ 緊急時の対応がスムーズになる
- 日頃から施設と良好な関係を築いておくことで、利用者さんの状態が急変した際にもスムーズに連携が取れます。
2. 福祉施設との連携をスムーズに進めるためのポイント
福祉施設との連携を円滑に進めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。以下を参考にしてみてください。
① まずは信頼関係を築く
- 良い連携の基本は信頼関係です。まずは施設スタッフとの顔を合わせたコミュニケーションを増やし、お互いを知るところから始めましょう。
- 例:
- 定期的に施設を訪問して挨拶をする。
- 利用者さんの話題を通じて、スタッフと会話を重ねる。
② 目的を明確にして情報を共有する
- 連携を進める際には、「利用者さんがどんな生活を望んでいるか」という目的を施設スタッフと共有することが大切です。施設とのコミュニケーションでは、具体的で分かりやすい情報の提供を心掛けましょう。
- 例:
- 「利用者さんの目標は、週に1回デイサービスで友人と交流することです。」
③ 問題点を一緒に解決する姿勢を持つ
- 利用者さんのケアに関する課題があれば、施設と協力して解決する姿勢を示しましょう。話し合いを重ねることで、双方が納得できる方法を見つけることができます。
- 例:
- 「利用者さんがデイサービスで参加しやすいレクリエーションを一緒に考えたいです。」
④ 定期的な連絡を欠かさない
- 利用者さんの状態やケアプランに変化があった場合は、すぐに施設に連絡する習慣をつけましょう。また、定期的に情報を共有することで、施設スタッフとの連携がスムーズになります。
⑤ 感謝の気持ちを伝える
- 施設スタッフに対して、日々のケアやサポートへの感謝を伝えることも大切です。感謝の一言が、より良い関係を築くきっかけになります。
- 例:
- 「いつも迅速に対応いただき、ありがとうございます。」
3. 実践例:福祉施設との連携が利用者さんを支えた話
エピソード:デイサービスの力で閉じこもりから脱却した70代男性の事例
- 背景
一人暮らしのKさん(70代男性)は足腰が弱り、外出をほとんどしなくなっていました。気力が低下し、「家を出るのが怖い」という状態に陥っていました。 - ケアマネの取り組み
- デイサービスの利用を提案
ケアマネは、Kさんの「外出したいけど自信がない」という声を受けて、近隣のデイサービス施設を提案。 - 施設スタッフと連携
事前に施設スタッフとKさんの現状を共有し、最初は軽い運動や談話だけで参加できるプランを作成。 - 定期的なフォローアップ
デイサービス利用後のKさんの感想を聞き、施設スタッフと連携して次回の内容を調整しました。
- デイサービスの利用を提案
- 結果
Kさんは徐々にデイサービスに慣れ、自分から外出を希望するようになりました。「久しぶりに人と話せて楽しかった」という言葉が、ケアマネや施設スタッフにとってもうれしい成功体験となりました。
4. 新人ケアマネへのエール:施設との連携を楽しもう!
① 施設のことをもっと知ろう
- 初めて関わる施設では、どんなサービスを提供しているか、どんな特徴があるかをまず知ることから始めましょう。見学や案内を依頼するのもおすすめです。
② スタッフの視点を尊重しよう
- 施設スタッフが日々どんなことを大切にしながらケアをしているのか、その視点を尊重することで、より良い協力関係が築けます。
③ 遠慮せず連絡を
- 「こんなこと聞いてもいいのかな?」と遠慮せず、気になることがあれば施設に相談してみましょう。連絡を取ることで、双方の理解が深まります。
5. 今日のまとめ:福祉施設との連携を活かしたケアを!
- 福祉施設は、利用者さんを多方面から支える大切なパートナー。
- 施設スタッフとの信頼関係を築くことが連携の第一歩。
- 情報共有や定期的な連絡を心掛け、お互いに協力し合える関係を作る。
- 施設との連携が、利用者さんの生活をより豊かにする原動力となる!
最後にひとこと!
「福祉施設との連携こそ、利用者さんに寄り添うケアの起点になる。」
新人ケアマネージャーの皆さん、福祉施設は、あなたの仕事を支える心強い味方です。施設のスタッフと協力し、利用者さんにとっての最善のケアを一緒に作り上げていきましょう。連携を通じて学ぶことも多く、あなた自身の成長にもつながるはずです。一緒に利用者さんの笑顔を増やしていきましょう!
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