62.チームで働く楽しさと意義
2025.06.29 |投稿者:神内秀之介
「一人じゃないからこそ、より良いケアができる」
こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん!
ケアマネージャーの仕事は、多職種や地域のさまざまな人々と力を合わせながら、利用者さんの生活を支える大切な役割を担っています。一人で抱え込むこともある忙しい日々の中で、「どうしてもっとスムーズに連携できないんだろう」と感じたことはありませんか?
でも、実は「チームで働く」ということは、ケアマネージャーにとっても利用者さんにとっても、大きなメリットと楽しさをもたらすものなんです。今回は、「チームで働くことの意義」と「その楽しさ」についてお話しします。一緒にケアマネの魅力を再確認しましょう!
1. チームで働くことの意義とは?
まず、多職種連携の意義を整理してみましょう。ケアマネージャーの役割を中心に、チームで働くことがどれだけ重要かが見えてきます。
① 専門性を活かし合える
チームには、医師、看護師、訪問介護員、リハビリ専門職、栄養士、社会福祉士など、さまざまな専門職が関わっています。それぞれの分野の知識や技術を持ち寄ることで、利用者さんへのケアの幅が広がります。
- 例:「医師が治療方針を立て、看護師が日々の健康管理を行い、介護士が生活のサポートを行う」というように、それぞれの力を合わせることで、利用者さんの生活を全方位で支えられます。
② 利用者さん中心のケアを実現できる
個々の専門職が連携することで、利用者さん一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドのケアプランを作成できます。ケアマネージャーは「利用者さんの声を代弁する存在」として、チームの中心に立ち、ケア全体を調整する役割を果たします。
③ チームがいることで支える力が強まる
利用者さんやその家族にとって、「一人だけで支える」よりも「たくさんの人に支えられている」と感じられることは大きな安心材料となります。
2. チームで働く楽しさを感じる瞬間
チームで働くからこそ味わえる楽しさがあります。それは、利用者さんのケアだけでなく、働く側にとっても大きなモチベーションになります。
① 「協力して達成した!」という喜び
チームで取り組むことで、個人では解決できない問題も乗り越えられることがあります。難しいケースに対して、みんなで話し合い、ベストな方法を見つけられたときの達成感は格別です。
- 例:「認知症の進行が心配だった利用者さんが、リハビリとデイサービスを通じて生活の質を向上させた」というケースでは、全員で喜びを共有することができます。
② 多職種から学べる楽しさ
他の専門職との連携は、自分のスキルを高める大きなチャンスです。「こんな視点で利用者さんを見ているのか」と気づかされることが多く、学びの場としても楽しむことができます。
- 例:「看護師さんの視点でみる健康管理のポイント」や「リハビリ専門職が見る身体機能の変化」など、新しい知識を得ることができます。
③ チーム内で支え合える安心感
困ったときに相談できる同僚や仲間がいることで、自分一人で背負うプレッシャーが軽減されます。誰かが自分をサポートしてくれると思えると、心にも余裕が生まれます。
- 例:「利用者さんの対応で迷ったとき、先輩や他職種に相談することで解決策が見つかった」など。
3. チームで働くためのコツ
チームの力を最大限に発揮するためには、いくつかのコツがあります。
① コミュニケーションをこまめに取る
- チーム内で円滑な連携を図るには、こまめな情報共有が欠かせません。ミーティングや連絡を通じて、進捗状況や課題を共有しましょう。
- 例:「利用者Aさんの健康状態に変化があったので、看護師と訪問介護員にすぐに相談する」など。
② 相手の専門性を尊重する
- チームメンバーそれぞれが持つ専門性を尊重し、役割を理解することが大切です。「教えてもらう」姿勢を持つことで、より良い関係が築けます。
③ 利用者さん中心の視点を忘れない
- チーム全体で「利用者さんにとって最善のケアとは何か」を考えることが、連携を強化するポイントです。個々の意見を出し合い、利用者さんの希望やニーズに沿ったケアを提案しましょう。
④ 感謝の言葉を忘れない
- チームメンバーへの感謝を伝えることで、職場の雰囲気が良くなり、連携もスムーズになります。
- 例:「さっきは相談に乗ってくれてありがとう!」や「先日の会議での意見、とても参考になりました!」など。
4. 実例:チームで働いた成功エピソード
エピソード:孤立しがちだった利用者さんの社会参加を実現
- 背景:独居高齢者のKさんは、認知症が進行し、家に引きこもりがちな生活を送っていました。家族も遠方に住んでおり、支援が必要な状況でした。
- 取り組み:
- ケアマネージャーが中心となり、看護師、リハビリ専門職、訪問介護員と連携。
- まずは訪問介護員がKさんと定期的に会話し、信頼関係を構築。
- デイサービススタッフがKさんが楽しめる趣味活動を提案。
- 看護師が健康管理を行い、体調を維持するケアを提供。
- 結果:Kさんは徐々に外出の機会を増やし、デイサービスで新しい友人を作ることができました。チーム全体で成功を共有し、「みんなで支えたから実現できたね!」と達成感を分かち合うことができました。
5. 今日のまとめ:チームで働く意義と楽しさを再確認!
- チームで働くことで、専門性を活かし合い、利用者さんに最適なケアが提供できる。
- チームプレイには、協力して成し遂げる喜びや、他職種から学ぶ楽しさがある。
- スムーズな連携には、こまめな情報共有や相手の専門性へのリスペクトが大切。
- 一人ではできないことも、チームなら実現できる!
最後にひとこと!
「チームで働く楽しさは、利用者さんの笑顔と仲間の支えの中にある。」
新人ケアマネージャーの皆さん、一人で抱え込まず、チームメンバーと一緒に支え合いながら働くことは、ケアマネジメントの大きな魅力です。みんなで力を合わせることで、利用者さんにも、そして自分にも多くの喜びが生まれます。一緒にチームケアの楽しさを味わいながら、より良い未来を作り上げていきましょう!
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