59.利用者の希望を叶えた感動のエピソード

2025.06.26 ｜投稿者：神内秀之介

「希望を叶えるケアマネジメントが生む、心温まる瞬間」

こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん！
ケアマネージャーとして働き、利用者さんやご家族の声に耳を傾け、日々その希望に応えるためのプランを立てている皆さん。忙しい業務の中で、「自分の働きが本当に誰かの力になっているのかな？」と悩むこともあるかもしれません。

でも、利用者さんのささやかな希望を形にし、叶えてあげられた時、その喜びや感動はきっとあなたの仕事へのエネルギーになりますよね。今回は、そんな「利用者の希望を叶えた感動のエピソード」をご紹介します。読めばきっと元気になれるはずです！

1. 利用者さんの希望に寄り添うということ

ソーシャルワークを基盤とするケアマネジメントでは、利用者さんの「その人らしさ」を尊重し、希望に寄り添うことが何より大切です。小さな願いでも、叶えることで利用者さんの生活に彩りや生きがいをもたらすことができます。

希望に寄り添うとは？

単に「サービスを手配する」だけでなく、「その人が本当に望んでいることは何か」を深く掘り下げること。
その希望を叶えるために、チームや地域資源を活用し、現実化する工夫をすること。

たとえば…

「もう一度、自分の家族と一緒に旅行に行きたい！」
「昔好きだった花を見に行きたい！」
「自分の誕生日をみんなに祝ってほしい！」

こうした希望にどう寄り添い、形にしていくのか。それがケアマネージャーの腕の見せどころです。

2. 利用者の希望を叶えた感動のエピソード

エピソード：90歳女性Aさんの「もう一度温泉に行きたい」という願い

背景
Aさんは90歳。一人暮らしで要介護2の認定を受けており、足腰が弱っているため外出の機会がほとんどありませんでした。しかし、昔から温泉が大好きだったAさんは、「もう一度だけでいいから、温泉に行きたい」とぽつりと語りました。
ケアマネの取り組み
- 家族や多職種と連携
  ケアマネはAさんの言葉を聞き、「絶対にこの希望を叶えたい」と思い、まずはご家族に相談。さらに、訪問介護員や地域ボランティアにも協力を依頼しました。
- 現地調査
  安全に温泉を楽しめる施設を探すため、バリアフリー対応の温泉宿をリサーチ。車椅子の貸し出しや介助サービスがある宿を見つけました。
- 計画を具体化
  日帰り旅行プランを立て、移動中や温泉での介助体制を万全に整えました。当日は訪問介護員2名が同行し、Aさんのサポートを行う計画を立てました。
当日
Aさんは久しぶりに温泉につかり、「こんなに気持ちがいい思いをするなんて…」と涙ながらに感謝の言葉を伝えてくれました。帰りの車中では、笑顔いっぱいで昔の旅の話をしてくれました。
結果
温泉旅行を実現したことで、Aさんはその後も「次は家族でどこかへ行きたい」と話すようになり、気持ちが明るくなったそうです。また、Aさんの家族も「自分たちだけではできなかった。ケアマネさんに感謝です！」と喜んでくれました。