42.オンライン相談とその可能性


2025.06.09 |投稿者:神内秀之介

「オンラインでも、寄り添うケアはできる!」

こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん!
最近、「オンライン相談」ってよく聞きますよね。利用者さんやそのご家族の支援においても、オンラインを使った相談の需要が高まっています。コロナ禍で一気に普及したオンライン技術は、対面で話ができなくても支援をつなぐ方法として定着しつつあります。

でも、「オンラインで本当に信頼関係を築けるの?」とか「どうやって活用すればいいの?」と思う方もいるのではないでしょうか?

今回は、オンライン相談が持つ可能性と、それをケアマネージャーとしてどう活用していくかを考えてみましょう!


1. オンライン相談が注目されている理由とは?

オンライン相談が注目される背景には、以下のような現代の課題やニーズがあります。


① 地理的な制約を超えられる

  • 遠方に住む利用者さんやご家族とも顔を見ながら相談が可能になるため、移動の負担が軽減されます。

② 忙しい家族でも相談しやすい

  • 介護をしている家族が仕事や子育てで忙しい場合でも、オンライン相談なら自宅や職場から参加できます。

③ コロナ禍以降の新しい日常

  • 感染リスクを気にせず安心して相談ができるため、特に健康状態に配慮が必要な高齢者や免疫力の低い方にとって安心感があります。

④ 手軽で便利

  • スマホやタブレットを使えば、どこでも気軽に相談できる環境が整いつつあります。

2. オンライン相談でケアマネージャーができること

オンライン相談は、ケアマネージャーの活動範囲を広げる強力なツールになります。以下のような場面で活用することができます。


① 利用者さんや家族との定期相談

  • 利用者さんの様子や家族の負担感をオンラインで確認し、ケアプランの調整や提案を行います。

② 新規利用者の相談対応

  • 初めて介護サービスを検討しているご家族からの相談に対応し、要介護認定やサービス選びについてアドバイスします。

③ 多職種連携の会議

  • 多職種が一堂に会することが難しい場合でも、オンライン会議ツールを使えば距離を超えてスムーズに連携が取れます。

④ 緊急時の対応

  • 急なトラブルや相談が発生した場合も、オンラインで迅速に対応することで安心感を提供できます。

3. オンライン相談のメリットとデメリット


【メリット】

  • 移動時間の削減:利用者さんや家族、ケアマネ自身の移動負担を減らせる。
  • 柔軟なスケジュール調整:時間や場所を選ばず相談が可能。
  • 多職種連携がスムーズ:オンライン会議で関係者全員が集まりやすくなる。
  • 気軽に相談しやすい:対面よりもリラックスして話せる方も多い。

【デメリット】

  • ネット環境に依存:通信トラブルが発生することも。
  • 非対面ならではの難しさ:利用者さんの細かい表情やニュアンスを読み取りにくい場合がある。
  • デジタル機器に不慣れな方への対応:高齢者や一部の家族が使用方法に慣れていないケースも想定される。

4. 実例:オンライン相談が役立ったケース


事例:遠方の家族とのケアプラン調整

  • 背景:一人暮らしの80代男性Hさん。要介護2で、近隣に家族がいないため、日常的な不安を抱えていました。Hさんの息子夫婦は東京に住んでおり、現地で相談することが難しい状況でした。
  • ケアマネの対応
    • Zoomを活用して、家族とケアマネ、訪問介護事業所とのオンライン会議を実施。
    • 日常生活の状況を動画や写真で共有し、サービス内容を説明。
    • 遠方の家族がHさんの状態を把握しやすくなり、週1回のオンライン面談を追加提案。
  • 結果:家族はHさんの状況を把握しやすくなり、安心感が増加。Hさん自身も「家族と顔を見て話す機会が増えた」と喜び、サービス利用が円滑に進みました。

5. 新人ケアマネージャーがオンライン相談を活用するためのポイント


① ツールを使い慣れる
まずは、自分自身がオンラインツールを使い慣れることが大切です。ZoomやGoogle Meet、LINEビデオ通話などの基本的な操作を習得しましょう。


② 環境を整える
ネット回線やカメラ・マイクなど、オンライン相談に必要な設備を整え、スムーズな接続を心がけましょう。


③ 利用者さんや家族に説明する
デジタル機器に不慣れな利用者さんや家族もいるため、オンライン相談の方法を分かりやすく説明し、事前にテスト接続を行うと安心です。


④ 対面と同じ「寄り添う姿勢」を忘れない
オンラインでも、利用者さんや家族に寄り添う気持ちは変わりません。表情や声のトーンに気を配り、安心感を与える姿勢を大切にしましょう。


⑤ プライバシーに配慮する
オンライン相談では、個人情報が漏洩しないよう、ツールのセキュリティ設定を確認し、安全な環境を確保することが重要です。


6. 今日のまとめ:オンライン相談を活用してケアの幅を広げよう!

  • オンライン相談は、地理的・時間的制約を超えて支援を届ける強力なツール。
  • 利用者さんや家族、多職種との連携がスムーズに行える。
  • ツールを使い慣れて、プライバシーや通信環境に配慮することが重要。
  • 対面と同じ丁寧さや寄り添う姿勢を心がけることで、信頼関係を築ける。

最後にひとこと!

「オンライン相談は、距離を超えて人をつなぐ新しいケアの形。」

新人ケアマネージャーの皆さん、難しそうに感じるかもしれませんが、小さな一歩から始めてみてください。オンライン相談を活用することで、利用者さんやそのご家族に安心と笑顔を届けられる新しい可能性が広がります!一緒にデジタル時代のケアマネジメントを楽しんでいきましょう!

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