61.心と体を整えるための小さな工夫


2025.06.02 |投稿者:神内秀之介

介護の現場は、予測不可能な出来事の連続です。利用者さんに全力で向き合いながら、同僚との連携や書類業務にも取り組む中で、心も体も疲れ切ってしまうこともあるでしょう。しかし、介護の仕事を続けるためには、自分自身の健康を大切にし、パフォーマンスを維持することが欠かせません。ここでは、忙しい日々の中でも実践できる「自己管理の工夫」をいくつかご紹介します。

  1. 小さな休息でリセットする
    忙しいスケジュールの中でも、「短い休息」を意識的に取り入れることが大切です。例えば、移動中や業務の合間に深呼吸をしてみるだけでも、心が落ち着きます。「1分間の瞑想」や「背伸びをする」といった簡単なリセット方法は、体の緊張をほぐし、集中力を回復させる効果があります。忙しい時ほど立ち止まり、「今、自分を整える時間」を作る意識を持ちましょう。
  2. 働きやすい環境を整える
    自己管理は、自分の体だけでなく、働く環境にも目を向けることが重要です。例えば、デスク周りを整理整頓することで、仕事がスムーズに進み、ストレスが軽減されます。また、利用者さんのケア道具を使いやすい場所に配置するなど、「動きやすさ」「取り出しやすさ」を工夫することで、余計なエネルギーを使わずに済むようになります。身の回りを快適に保つことが、効率的な働き方への第一歩となります。
  3. 栄養バランスを意識する
    介護の仕事は体力勝負でもあります。そのため、しっかりとした栄養補給が欠かせません。忙しい中でも、糖質だけに偏る食事ではなく、たんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂るよう意識しましょう。例えば、手軽に食べられるナッツやヨーグルト、フルーツなどをおやつに取り入れるだけでも、健康維持に役立ちます。また、水分補給も忘れずに行い、脱水症状や疲れを未然に防ぎましょう。
  4. スケジュールに「自分の時間」を確保する
    忙しさに追われると、どうしても自分だけの時間がおろそかになりがちです。しかし、週に一度でも「趣味を楽しむ時間」や「静かに過ごす時間」を確保することが、心のリフレッシュに繋がります。特に、好きな音楽を聴いたり、散歩をするなどのシンプルなアクティビティは、ストレス解消効果が高いと言われています。「自分が楽しめることを優先する時間」をスケジュールに組み込むことで、心のバランスを保ちましょう。
  5. 感情を整理する時間を持つ
    介護現場では、利用者さんやご家族に寄り添う中で、感情的な負担を感じることもあります。それを無理に抑え込まず、感情を整理する時間を持つことが大切です。例えば、日記やメモに自分の感情を書き出すことで、頭の中が整理され、不安やストレスが和らぎます。また、信頼できる同僚や友人と話をすることで、気持ちが軽くなることもあるでしょう。「自分の感情を大切にする」ことも、大切な自己管理の一部です。

まとめ
介護の仕事を続けるためには、利用者さんだけでなく、自分自身を大切にすることが必要です。短い休息を取り、働きやすい環境を整え、栄養バランスを意識し、自分の時間と感情を大切にする――これらの小さな工夫を取り入れることで、心身の健康を保ちながら、より良いケアを実現できるでしょう。


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