58.介護現場に新しい風を吹き込む力


2025.05.30 |投稿者:神内秀之介

介護の現場に新人として飛び込み、「何もわからない」「経験が足りない」と不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、新人だからこそ見えること、できることがあります。それは、現場の「当たり前」を新鮮な目で見る力です。ここでは、新人ならではの視点を活かして、介護現場に新しい風を吹き込む方法を考えてみましょう。

  1. 「なぜ?」を大切にする
    新人らしい純粋な「なぜ?」という疑問は、現場をより良くするための第一歩となります。介護現場では、長く働くほど「これが普通」「こうするものだ」という固定観念に囚われがちです。しかし、新人のあなたには、そのルールや慣習に対して疑問を抱く自由があります。たとえば、「どうしてこの順序なんだろう?」「もっとこうすれば利用者さんにとって良いのでは?」といった質問が、現場の改善や効率化のヒントになることもあります。大切なのは、その「なぜ?」を恐れず声に出すことです。
  2. フレッシュな感覚をチームに共有する
    新人は、現場の空気や職場の文化にまだ染まりきっていない分、周囲の雰囲気や行動を客観的に観察できる立場にいます。この「フレッシュな感覚」を活かして、気づいたことを積極的に共有しましょう。たとえば、「こうした方が新人にもわかりやすい」「利用者さんが安心できるかもしれない」といった意見は、経験豊富な先輩たちにとっても新鮮な視点となります。チーム全体にとって価値あるアイデアを生む力が、新人には備わっています。
  3. 失敗を恐れず挑戦する
    新人の特権は、経験豊富な人と違い「完璧でなくても良い」ということです。むしろ、学びの段階にあることを活かして、失敗を恐れず新しいことに挑戦してみましょう。たとえば、利用者さんへのコミュニケーション方法を試行錯誤したり、チームのミーティングで改善案を提案するなど、小さな挑戦を積み重ねることで、現場に新しい風を吹き込むことができます。失敗こそが成長の糧であり、新しいアイデアの土壌となるのです。
  4. 他の職種や先輩と積極的に交流する
    介護現場はチームプレイが基本です。新人だからといって、一人で悩んだり不安を抱え込む必要はありません。むしろ、他の職種や先輩たちと積極的に話をすることで、彼らが持つ知識や経験を吸収しつつ、自分の目線での気づきを共有しましょう。その交流の中で、新人ならではの視点が「新しい発見」としてチーム全体に大きな価値をもたらすことがあります。
  5. 自分の「初心」を見つめ、大切にする
    新人である今、感じていること、考えていることは、後々大切な「初心」になります。この初心を大切にし続けることで、現場での学びや経験を深めるだけでなく、利用者さんや同僚との信頼関係を築く糧となります。新人時代ならではの柔軟性や素直さ、明るさを意識し、その特性を最大限に活かしましょう。

まとめ
新人の視点は、現場にとっての「新鮮な光」です。「なぜ?」を恐れず問いかけ、フレッシュな感覚をチームに共有しながら、失敗を恐れず挑戦してみてください。他者との交流を通じて学びを深め、自分の初心を大切にし続けることで、その視点が職場全体にとって大きな財産となります。


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