56.介護職のための体力維持の秘訣


2025.05.28 |投稿者:神内秀之介

介護という仕事は、心を込めたケアが求められるだけでなく、体力的にも大きな負担を伴います。頻繁な移動や利用者さんの介助、さらには夜勤など、不規則な生活が体に影響を与えることもあります。そのため、「自分の体を大切にする」という意識を持ち、体力を維持する生活習慣を身につけることが重要です。ここでは、介護職として健康で長く働ける体づくりのための秘訣をご紹介します。

  1. バランスの取れた食事を意識する
    介護職の毎日は、忙しさに追われて食事をおろそかにしてしまうことも。ただし、体力を維持するためには栄養バランスが欠かせません。たんぱく質やビタミン、ミネラルを意識した食事を心がけましょう。例えば、鶏肉や魚、大豆製品などのたんぱく質をしっかり摂りつつ、緑黄色野菜やフルーツで必要なビタミンを補給することが大切です。また、夜勤明けでも食事を抜かず、軽いものでも良いので体にエネルギーを蓄える習慣を持ちましょう。
  2. 十分な睡眠を確保する
    夜勤や早朝勤務がある介護職にとって、睡眠の質を高めることは体力維持のカギです。忙しい日々の中でも、可能な限り毎日6~8時間の睡眠を確保するようにしましょう。夜勤明けには、部屋を暗くしてアイマスクや耳栓を使うなど、質の良い睡眠をとる工夫が効果的です。また、スマートフォンやテレビなどのブルーライトを控え、就寝前にはリラックスできる音楽や読書を取り入れると、深い眠りに入りやすくなります。
  3. 適度な運動を習慣にする
    介護現場では日中の動きが多い一方で、特定の筋肉に負担がかかりやすく、体が偏って疲れることがあります。そのため、運動を取り入れて全身をバランスよく動かすことが必要です。ストレッチや軽い筋力トレーニングを日常的に行うことで、疲れにくい体づくりが可能になります。忙しい方には、5~10分ほどの短い運動でもOKです。腰痛予防や姿勢改善にも役立つため、介護職の必須メンテナンスとして取り入れてみてください。
  4. 心のリフレッシュも忘れずに
    体力を維持するには、精神的なリフレッシュも重要です。仕事の忙しさやストレスが続くと、体力だけでなく気力も消耗してしまいます。週末には趣味や散歩、友人との交流など、自分が楽しめる時間をしっかり取ることが大切です。また、仕事の合間に深呼吸をするだけでも、心が落ち着き、疲労回復に繋がります。心と体のバランスを保つことが、体力を支える土台となるのです。
  5. 水分補給をこまめに行う
    体力維持には、日々の水分補給も忘れてはいけません。介護の現場では、忙しさのあまり水分を取るのを忘れることもありますが、脱水状態は疲労感を高める原因になりかねません。1日1.5~2リットルの水分を目安に、こまめに飲むようにしましょう。特に、夏場や移動が多い日は注意が必要です。

まとめ
介護職として働く上で、利用者さんを支えるだけでなく、自分自身の健康を守ることもプロフェッショナルの一部です。バランスの取れた食事、良質な睡眠、適度な運動、心のリフレッシュ、そして水分補給――これらを意識的に取り入れることで、疲れにくい体をつくり、日々の業務をより快適に過ごせるようになります。


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