23.フィールドワークの効果的な取り組み方
2025.05.21 |投稿者:神内秀之介
「フィールドワーク」って必要?その答えは…YES!
こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん!
毎日の業務で「利用者さんの生活や環境をもっと深く知りたい」と思うことはありませんか?そんな時に役立つのが「フィールドワーク」です。フィールドワークとは、利用者さんが暮らす地域や環境を直接訪れ、観察や学びを通じて支援に役立てる活動のこと。
「忙しい業務の中でフィールドワークなんて本当にできるの?」と思うかもしれませんが、ちょっとした工夫で大きな成果が得られます。今回は、フィールドワークの効果や取り組み方についてお話しします!
1. フィールドワークで得られる3つのメリット
フィールドワークは、ただの「外回り」ではありません。実際に現場を訪れることで、こんな貴重な経験が得られます。
① 利用者さんの「本当の生活」を知る
利用者さんの家や地域を訪ねることで、書類や話だけでは分からないリアルな生活状況を知ることができます。
- 例:実際の居住環境(段差の有無、生活動線の確認など)を確認することで安全対策を講じやすくなる。
- 例:近隣のコミュニティ活動を把握し、利用者さんが参加できる社会的つながりを提案できる。
② 地域の資源を発見する
フィールドワークを通じて、利用者さんの生活を支える地域資源(福祉施設、ボランティア活動、地域イベントなど)を知ることができます。これがケアプラン作成の大きな手助けになります!
③ 信頼関係が深まる
「ケアマネージャーが直接訪ねてきてくれる」というだけで、利用者さんや家族は安心感を持ちます。また、地域のスタッフや住民とのつながりが強化されることで、支援の幅も広がります。
2. フィールドワークの効果的な進め方
では、具体的にどのようにフィールドワークを進めれば良いのでしょうか?以下のステップを意識してみてください。
① 目的を明確にする
フィールドワークを行う際には、事前に「何を知りたいのか」を明確にしておきましょう。
- 利用者さんの生活環境を確認したいのか?
- 地域の福祉資源をリサーチしたいのか?
- 家族や地域住民とのつながりを強化したいのか?
具体的な目的を持つことで、効率的なフィールドワークが可能になります。
② 事前準備をしっかりする
訪問前には、必要な情報を整理しておきましょう。
- 利用者さんの基本情報(介護度、生活の希望など)。
- 地域の地図や、近隣の福祉施設のリスト。
- 利用者さんや関係者に聞きたい質問をメモしておく。
準備をしっかり行えば、現場での時間を有効に使えます!
③ 観察力を大切にする
フィールドワークでは、ただ情報を聞くだけでなく、自分の目で見て感じることも重要です。
- 居住環境:安全対策やバリアフリーの状況はどうか?
- 地域環境:交通の便や近所の施設の利用状況はどうか?
- 利用者さんの様子:表情や会話から、気持ちの変化を感じ取れることもあります。
「見えない情報」に気づく意識を持ちましょう。
④ 記録と振り返りを忘れない
フィールドワーク中に得た情報は、すぐに記録しておきましょう。後から振り返る際に非常に役立ちます。
- 良かった点:利用者さんの希望や強み、地域の活用可能な資源。
- 課題やリスク:居住環境の改善ポイント、地域支援の不足など。
これらをチームや家族と共有することで、より良いケアプランにつなげることができます。
3. フィールドワークの成功事例:こんな成果が!
事例:軽度認知症の利用者Bさん(70代・男性)
- 背景:Bさんは「近くのデイサービスを利用したい」と希望していたが、普段はほとんど家に引きこもり気味。利用を始めるきっかけが見つからない状況だった。
- フィールドワークの実施:ケアマネージャーが地域を訪ね、デイサービスのスタッフに事前にBさんの性格や好みを共有。さらに、Bさんの家の近くにある公園で行われる地域イベントの情報も収集。
- 結果:公園イベントで地域の住民と軽く交流した後、デイサービスへの参加を決断。少しずつ外出機会が増え、Bさん自身も「また行きたい」と前向きになった。
フィールドワークを通じて得た情報が、利用者さんの行動を変えるきっかけとなった好例です。
4. 新人ケアマネが気をつけたいポイント
新人ケアマネージャーとしてフィールドワークに挑戦する場合、以下のポイントを意識しておくとスムーズに進められます。
- 無理をしない計画を立てる:広範囲を一気に網羅しようとせず、1回のフィールドワークで1つの目的に集中。
- 利用者さんのプライバシーを尊重する:訪問中に得た情報は慎重に扱い、必要以上に周囲に話さない。
- 地域の人との信頼関係を築く:挨拶やお礼を忘れず、地域の関係者と良好な関係を保つことを心がける。
5. 今日のまとめ:フィールドワークの効果的な取り組み方
- フィールドワークは、利用者さんの生活や地域環境を深く知るための大切な活動。
- 目的を明確にし、準備を徹底することで効率的に情報収集ができる。
- 観察力と記録力を磨くことで、利用者さんに合ったケアプラン作成につながる。
- 小さな行動が大きな成果を生むチャンスに!新人でも気軽に挑戦できる。
最後にひとこと!
「フィールドワークは、利用者さんの世界を知り、自分の視野も広げる最高の学び。」
新人ケアマネージャーの皆さん、焦らず一つ一つの訪問や観察を楽しみながら、利用者さんと地域の架け橋となる取り組みを続けていきましょう!フィールドワークが、あなたの支援をより実りあるものにしてくれるはずです。
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