13.マルチディシプリナリー・チームとの協働のコツ
2025.05.11 |投稿者:神内秀之介
「マルチディシプリナリー・チーム」って何?
こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん!
「マルチディシプリナリー・チーム」という言葉、聞くとすこし難しく感じるかもしれません。でも簡単に言えば、「多職種の専門家がチームとなって、利用者さんの支援に取り組むこと」を指します。
例えば、ケアマネージャー、医師、看護師、理学療法士、介護士、栄養士、などが一丸となり、それぞれの得意分野を活かして利用者さんをサポートする仕組みです。
でも、「どうやって協働したらいいの?」「意見が合わない時は?」と迷うこともありますよね。本日は、そんなチームとの協働をスムーズに進めるためのコツをお伝えします!
1. チームで働くメリットを理解しよう
まず大切なのは、マルチディシプリナリー・チームで働くことにはどんなメリットがあるのかを理解することです。
- 多角的な視点が活かせる
それぞれの専門職が持つ視点(医療、生活、機能訓練など)を組み合わせることで、利用者さんにとってより良いケアが提供できます。 - 課題の解決力が高まる
複雑な問題も、チームで意見を出し合うことで解決できる可能性が高まります。 - 負担を分散できる
ケアを一人で抱え込まず、他の職種の専門性と連携することで、効率的に支援が進みます。
こうしたメリットを意識するだけで、「このチームで一緒にやっていこう!」という前向きな気持ちが生まれます。
2. 協働の基本は「信頼関係を築くこと」
マルチディシプリナリー・チームでの協働は、人と人との関係性が基盤です。信頼関係を築くことが何よりも大切!
- 先入観を持たない
他職種の意見に対して「分かりづらい」「理解できない」と感じても、一旦受け止めてみましょう。違う視点だからこそ、価値ある提案が生まれるのです。 - なぜその意見なのかを聞く
例えば医師が「これ以上のリハビリは必要ない」と言った場合、表面的に受け取るのではなく「どうしてそうお考えですか?」と背景を質問してみると、お互いの理解が深まります。 - 自分の役割に自信を持つ
ケアマネージャーとして、チームの中で調整役を担う自分の役割に誇りを持ちましょう!他職種に遠慮しすぎず、積極的に意見を出してください。
3. チームで意見が合わない時の対応
チームの中で意見がぶつかることもありますよね。それは悪いことではありません!異なる視点があることで、より良い解決策が見つかることもあります。
- 「利用者さんの利益」を中心に考える
何よりも大切なのは、利用者さんの生活や希望を優先することです。「誰が正しいか」ではなく「何が利用者さんにとってベストか」を基準に話し合いましょう。 - ファシリテーションスキルを活用する
ケアマネージャーは、話し合いを円滑に進める「ファシリテーター」としての役割も重要。議論が白熱しすぎたら、「それぞれの意見に共通点は何か」を見つけ、まとめるよう心がけましょう。 - 妥協点を探る
意見が完全に一致しない時も、「ここは折り合いをつけられるか」を探ることでチーム全体の合意形成を促せます。
4. スムーズな連携を作るためのテクニック
具体的に、チームでスムーズに協働するためのテクニックをいくつかご紹介します。
- 情報共有はタイムリーかつ簡潔に
長い報告書より、簡潔で要点を押さえた内容が他職種には喜ばれます。「何が問題で、どうしたいか」を簡潔に伝えましょう。 - 定期的に顔を合わせる
必要に応じて対面で話す機会を作ることも大切です。ZoomやLINEなどのツールを活用して短時間の打ち合わせを行うのも良い方法です。 - 他職種の専門性をリスペクトする
例えば、看護師や理学療法士からの提案に対して、「そんなこと聞いていない」と否定するのではなく、「そのお考えにはどんな根拠がありますか?」と丁寧に尋ねることで、リスペクトを示しましょう。
5. 協働の中で「自分らしさ」を忘れない
新人ケアマネージャーとして、他職種に気を使いすぎてしまうこともありますよね。でも、「自分の役割」と「自分の意見」を大切にすることは忘れずに!
- ケアマネージャーは、利用者さんの全体像を把握し、最適なケアプランを作る「調整役」です。他職種の中で「利用者さんの生活全般」を見る役割を担えるのは、あなたしかいません。
- 自信がない時でも、「利用者さんのために」という思いを軸に、しっかりと意見を伝えることで、チームからの信頼も高まります。
今日のまとめ:マルチディシプリナリー・チームとの協働のコツ
- 協働のメリット
- 多角的な視点で最適なケアを提供できる。
- 問題解決力や対応力が高まる。
- チームで負担を分担できる。
- 信頼関係を築く方法
- 先入観を持たずに意見を受け止める。
- 背景を聞きながら理解を深める。
- 自分の役割に自信を持つ。
- 意見が合わない時の対応
- 利用者中心の視点を持つ。
- ファシリテーションスキルで議論をまとめる。
- 妥協点を見つける努力をする。
- スムーズな連携のテクニック
- 情報共有は簡潔に、タイムリーに。
- 定期的な打ち合わせで顔を合わせる。
- 他職種をリスペクトする態度を忘れない。
最後にひとこと!
「マルチディシプリナリー・チームは、利用者さんの未来を支えるための強力なパートナー。」
あなたの役割を大切にしつつ、仲間と協力して一つのゴールを目指してください。一歩ずつ経験を積むことで、きっと素晴らしいチームワークが築けるはずです!
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