11.コミュニケーション能力とその向上方法
2025.05.09 |投稿者:神内秀之介
「コミュニケーション能力」って本当に必要?
こんにちは、新人介護支援専門員の皆さん!
ケアマネージャーの仕事をしていると、利用者さんやその家族、多職種の方々とのやり取りが本当に多いですよね。「うまく話せているかな…」「もっと上手に対応できたらいいのに」と悩むこともあるかもしれません。でも安心してください!コミュニケーション能力は意識と練習次第で確実に向上するスキルです。
今日は、ケアマネ業務に役立つコミュニケーションのポイントと、すぐに実践できる向上方法をお伝えします。
1. ケアマネージャーに必要な「コミュニケーション能力」3つのカギ
コミュニケーション能力と一口に言っても、ケアマネージャーに求められるのは少し特殊なものです。特に重要なポイントは以下の3つです。
- 傾聴力
- 相手の心の声をしっかりと「聴く力」。表面の言葉だけでなく、その背景にある思いや悩みを感じ取る力です。
- 共感力
- 「この人は私のことを分かってくれている」と相手に感じてもらう力。安心感を与え、より深い信頼関係を築くことができます。
- 説明力
- 複雑な制度やケアプランを、分かりやすく丁寧に説明する力。専門用語を避け、相手の理解度に合わせて伝えることが必要です。
2. 傾聴力を高めるためのテクニック
利用者さんや家族の話を「聴く」ことの大切さは分かるけれど、どうやって実践すればいいの?と思いますよね。ここで使えるテクニックをお伝えします。
- 相手の話を繰り返す(リフレクション)
例:「最近調子が悪くて…」→「最近体調がすぐれないんですね」と繰り返すことで、相手は「ちゃんと聴いてくれている」と感じます。 - 相槌や表情で反応を示す
「うんうん」「そうなんですね」と相槌を打ったり、柔らかな表情で頷くことで、話し手の安心感を高められます。 - 沈黙を恐れない
話の間に沈黙があっても、焦らずに相手の言葉を待つことで、相手が考えを整理しやすくなります。
3. 共感力を育てるためには?
共感力とは、相手の気持ちを理解し、それを適切に言葉や態度で伝える力です。ここでもすぐに実践できる方法を紹介します。
- 「気持ち」にフォーカスする
例:利用者さんが「最近あまり眠れない」と言ったら、ただ体調の話だけでなく「それは辛いですね。どうして眠れないのか気になりますね」と気持ちにも触れます。 - 共感の言葉を添える
「大変だったんですね」「そのお気持ち分かります」といった短い言葉だけでも、相手に寄り添う印象を与えられます。 - 表情や声のトーンも大事
無表情や冷たいトーンでは、共感の言葉も薄れてしまいます。柔らかい表情・暖かい声で伝えることを意識しましょう。
4. 説明力を磨くためのコツ
ケアマネージャーとして、制度やサービス内容を説明する場面は多いですよね。こちらを分かりやすく伝えるには工夫が必要です。
- 専門用語は避ける
例:「モニタリング」という言葉は「その後の様子を確認する」と言い換えるなど、分かりやすい表現を使いましょう。 - 具体的な例を挙げる
例:サービスを説明する時に「過去に似たケースではこんな風に活用していました」と具体例を挙げると相手にイメージしやすくなります。 - 一度に言いすぎない
情報量が多すぎると相手が混乱します。一つひとつ丁寧に、必要に応じて紙や図を使うとより伝わりやすくなります。
5. コミュニケーション能力を向上させる3つの習慣
コミュニケーション能力は、日々の意識と練習で必ず向上します。すぐに取り入れられる3つの習慣をお試しください。
- 毎回「振り返る」
- 会話の後で「今日はどこがうまくいったか?」「次はどうしたら良くなるか?」を振り返りましょう。
- 表情や声のトーンを意識する
- 鏡を見ながら練習したり、自分の声を録音して確認することで、相手に与える印象を改善できます。
- 周囲の「良い話し方」を真似してみる
- 先輩や他職種の中で「話し方が上手いな」と思う人を観察し、その特徴を取り入れてみましょう。
今日のまとめ:コミュニケーション能力を高めるポイント
- コミュニケーション能力の3つのカギは「傾聴力」「共感力」「説明力」。
- 傾聴力を高めるには、リフレクションや沈黙の活用が効果的。
- 共感力を育てるには、言葉や態度で「相手の気持ちに寄り添う」ことが重要。
- 説明力を磨くには、専門用語を避け、具体例を使うのがコツ。
- 日々の「振り返り」「意識」「良い話し方の模倣」でスキルアップ!
最後にひとこと!
「コミュニケーションは、利用者さんやその家族と信頼関係を築くための大切な架け橋。」
焦らず一歩ずつ練習を重ねていけば、きっとあなたらしい素敵なコミュニケーションスタイルが見つかります。自信を持って進んでいきましょう!
#新人介護支援専門員
#コミュニケーションスキル
#信頼を築くケア