❖データを毛嫌いせず 「宝の山」と認識しよう
2020.11.12 |投稿者:神内秀之介
「I T」とあらためて「ICT」についてです。ITならもう当然知っているという方も多 いでしょう。そうです「インフォメーション・テ クノロジ(Information Technology)」の略です。「情報(伝達)技術」と訳され、最近では、「IC T」とほぼ同じ意味で使われています。本来は「情報技術そのもの」、例えばパソコン端末や、ソフトウエア、アプリケーションなどを指します。
ただ中には「インターネット・テクノロジー(Internet Technology)」と思っていた方もいるかもしれませんが、それはインターネットの急速な普及によってブロードバ ンド回線や携帯電話、最近ではWi−Fiやスマートフォンなどが浸透し始めて、事業所や施設などの業務用のみならず個人でもITにふれる機会が多くなったからだと思います。
その情報技術が通信技術を使って、人とイン ターネット、人と人がつながる技術のことを「ICT」「インフォメーション・アンド・コミュ ニケーションテクノロジー(Information and Communication Technology)」と言います。 たとえばメールやチャット、SNSの活用や通信販売の利用、インターネット検索などです。すでに、事業所や施設でも自社のホームページ があり、ご家族や地域への情報公表、スタッフのブログなどによる広報にS N Sなどを活用して いるところも多いと思います。
そして最後は「インターネット・オブ・シングス(Internet of things)」の「IoT」です。人が媒介することなしに、モノが自動的にインタ ーネットとつながる技術で、たとえば自動車の自動運転やスマート家電などです。
介護福祉の現場でもアナログな記録などを可能な限りデジタル化し、今後はデータを大量に蓄積していく必要があることは前述したとおりです。そしてそのデータの中から価値や課題解決の手がかりを見いだすことが重要となります。
つまりデータが宝の山となるわけですが、これまでのようにデータ収集そのものをスタッフや専門職の人手だけに頼るのは限界があります。そこで出番となるのがIoTです。さまざまなモノをインターネットにつなぎ、具体的にはセンシング技術(センサーなどを使用してさまざまな情報を計測・数値化する技術の総称) などを利用して、モノのデータを大量に蓄積することができます。人の力でデータ入力や分析する際の記録漏れや転記ミスなどヒューマンエ ラーによる質の課題を同時に解決することができます。