介護現場で「前向きな成長」を目指す


2025.04.21 |投稿者:神内秀之介

介護の現場では、同僚や他のスタッフの働きぶりを見て「自分はまだまだだな…」「あの人にはかなわない」と感じることがあるかもしれません。劣等感は誰しもが抱えるものですが、もしその感情を前向きなエネルギーに変えられたら、もっと自分らしく成長できると思いませんか?

劣等感を「競争」ではなく「理想」に向けよう
劣等感が苦しいものになる理由の一つは、それを他者との競争の中で捉えてしまうからです。「あの人より上手に仕事をしたい」「評価されたい」といった他者との比較が強くなると、自己否定感や疲労感が増していきます。しかし、その視点を少し変えてみましょう。劣等感を「こうなりたい」という自分の理想像に向けて利用するのです。他人と比べるのではなく、理想の自分に近づくための一歩だと考えれば、ポジティブなエネルギーに変わるはずです。

「どうなりたいか」を明確にする
劣等感を成長の糧に変えるには、自分が目指す「理想の姿」を具体的にイメージすることが大切です。例えば、「利用者さん一人ひとりの名前をすぐに覚えられるようになりたい」「緊急時にも冷静に対応できる人になりたい」といった具体的な目標を立てましょう。そうすれば、劣等感は単なる「できていない自分への不満」ではなく、「理想に近づく道しるべ」として役に立つようになります。

課題を分離して、他人の評価を手放そう
介護現場では、上司や同僚、利用者さんからの評価が気になることもあるでしょう。しかし、他人の評価に囚われすぎると、劣等感に押しつぶされてしまうこともあります。ここで有効なのが「課題の分離」という考え方です。他人の評価は他人の課題であり、自分がコントロールできる範囲のものではありません。そのため、自分は自分の課題――成長したいポイントや目標に集中することで、他人の視線を気にせず、前向きに進むことができるのです。

まとめ
劣等感を感じた時、それを他者との比較ではなく、自分の理想に向けた成長のきっかけとして捉えましょう。「どうなりたいか」を明確にし、他人の評価を手放すことで、劣等感はあなたを苦しめるものから支えるものへと変わります。そして、その過程で、自分らしい充実感や成長を実感できるはずです。


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