介護現場で「今」を輝かせるための哲学
2025.04.20 |投稿者:神内秀之介
介護という仕事に全力を注いでいると、いつの間にか「自分のために生きる」という感覚を忘れてしまうことがありませんか?利用者さんや同僚、家族のために頑張る一方で、自分自身のことを後回しにしてしまう――それはとても立派な姿勢ですが、時には自分の人生そのものを見失ってしまうこともあります。では、どうすればもっと「自分らしく」「今を輝かせる」生き方ができるのでしょうか?
時間の有限性に気づくことから始めよう
私たちには、限られた時間しかありません。この当たり前の事実に改めて気づくことが、自分の人生を見つめ直す第一歩です。介護の現場で忙しい日々を送っていると、どうしても「時間が足りない」と感じることがありますが、それは同時に「時間をどう使うか」を問われているということでもあります。自分にとって本当に大切なことに時間を使う――それが、自分らしい生き方を取り戻す鍵になるのです。
「ダーザイン」になろうと決意する
哲学者ハイデガーは、「ダーザイン(そこにあること)」という概念を通じて、「本来の自分として生きる」ことを説きました。それは、他人の期待や役割に縛られるのではなく、自分の限りある時間を意識しながら「自分がどう生きたいか」を選び取る生き方です。介護という仕事でも、ただ与えられた作業をこなすだけでなく、「自分がどう役立ちたいのか」「どんな介護者になりたいのか」を考えることで、日々の行動に充実感が生まれます。
どんな挑戦も、一所懸命に取り組む
自分のために生きるとは、決してわがままで自己中心的なことではありません。それは、自分の人生に責任を持ち、一所懸命に挑戦する姿勢でもあります。どんなに小さなことでも、心を込めて取り組むことで、そこに満足感や喜びが湧いてきます。例えば、新しいケア技術を学ぶこと、利用者さん一人ひとりと丁寧に向き合うこと――そうした日々の小さな挑戦が、あなたの「今」を輝かせる原動力になります。
まとめ
自分のために生きることは決して難しいことではありません。時間の有限性を意識し、本来の自分らしい生き方を選び取ることで、今この瞬間を輝かせることができます。自分の限られた時間を大切にし、一所懸命に挑戦する姿勢を持つことで、介護の現場でも、そして人生そのものでも、充実感を得ることができるはずです。
