介護現場で「思考をほぐす」心の持ち方


2025.04.19 |投稿者:神内秀之介

介護の現場では、利用者さん、ご家族、同僚など、さまざまな人と関わる中で、多くの人間関係に直面します。時には、そのしがらみが複雑に絡み合い、「もううんざり…」と感じることもあるでしょう。ですが、少し視点を変えることで、そのしがらみから自由になる方法が見えてくるかもしれません。

区別グセがしがらみを呼ぶ
「この人はこういう人だ」「自分はこれをしなければいけない」「あの人はわかってくれない」――こうした「区別」や「ラベル付け」を日常的に行っていませんか?私たちは、無意識のうちに人や物事を区別し、整理しようとする癖を持っています。しかし、この区別が、しがらみやストレスを生む原因になることもあります。思考の中の「分ける」という習慣に気づき、それを少し緩めてみると、物事がもっとシンプルに見えてくるかもしれません。

合理的な思考から少し離れる
人間関係に苦しさを感じる時、それは多くの場合、私たちが「こうあるべき」「こうすべき」といった合理的な思考に囚われている証拠です。しかし、介護現場では、理屈や形にはまらない感情や予測不能な出来事が日常の一部です。そもそも物事を分けて考えようとすることをやめ、「全ては一つ」と捉える視点を持ってみませんか?全てがつながっていると考えれば、「こうしなければならない」といったプレッシャーや葛藤から自然と自由になれるはずです。

あるがままを受け入れ、思考をほぐす
相手を「こうあるべき」と決めつけるのではなく、まずは「そのままの姿」を受け入れてみましょう。利用者さんや同僚の行動や意見に対しても、ジャッジするのではなく、「そんな考え方もあるんだな」と柔らかく受け止めるだけで、人間関係のしがらみは驚くほど軽くなることがあります。自分自身に対しても同じです。「こうでなければ」と思うのをやめ、自分が抱いている感情や疲れすらも、ありのままに受け入れてみましょう。

まとめ
人間関係のしがらみに苦しむ時こそ、物事を区別しようとする考え方を手放し、「全ては一つ」と受け入れる視点を持つことが大切です。肩の力を抜き、あるがままを受け入れることで、気づいた時にはしがらみから解放され、心が軽くなっているはずです。


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