❖膨大なデータ量はクラウドで管理
2020.11.09 |投稿者:神内秀之介
デジタル化ですべての礎(いしずえ)となるもの、デジタル化のターゲットはデータです。今後、介護福祉現場のイノベーシ ョン(新機軸・新しい業界を創造)実現のためには、膨大なデータが必要となります。これまでのように活用するデータは自分の施設や事業所といった限られたところのものだけでなく、同業他社から集めるケースもあれば、行政などが 集めているデータなど、後ほど説明するIoTの技術を使うことにより、インターネットにつながったありとあらゆるセンサーなどから集めるケー スもあるかもしれません。むしろそれが必要となります。
これからの介護福祉業界のイノベーション実践において、データは増えることがあっても減ることはありません。これらの膨大に増えていくデータをすべてオンプレミス型のシステム(自分のところに設置してあるパソコンやサーバなどの記録媒体に保存し利用する形態)で収集するのは不可能です。
これまで長く事業を運営している施設で利用者などの情報が増えてくるとパソコンやサーバ ーなどの容量がいっぱいになって保存できないとか、また個人でもスマートフォンの保存データがいっぱいになって保存できない経験があるかと思います。
そこで今後は、インターネットに接続されていることを前提としたクラウドサービスの使用が当たり前になることが多いと思います。また、クラウドサービスであれば、初期費用もランニ ングコストも低額で抑えられるとともに、メンテナンスなどもサービス業者に任せることが可能などのメリットもあります。
それぞれの事業所や施設の人材不足や業務効率化の課題解決についても、自身のところだけではなく、業界全体として情報共有し、データ分析を行うなどをすることが必要で、そのためにも大容量のデータを集める・保存する仕組みとしてクラウドが必要となるのです。